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2018

Tangled Hair - We Do What We Can | 穏やかな歌ものマスロック

投稿日:2018-12-31 更新日:

UK・ロンドンを拠点とする3人組の1stアルバム。9曲42分収録。Tangled Hairは、Vo/GtのAlan Welshがかつて所属していたColourの解散後に開始したプロジェクト。開始当初はAlan一人でしたが現在は3人編成になり、2枚のEPをリリースして満を持してのアルバムリリース。

レーベルはModern BaseballやGulfer、Tiny Moving PartsにCaspianなどのエモリバイバル~マスロック勢、最近ではThe Get Up KidsにAmerican Footballの新作もリリースするUKのBig Scary Monsters。

音を一言で表すなら”穏やかな歌ものマスロック”。流れるようなギターワークはPeleやtoeなどのテクニカルなポストロックバンドを想起させますが、一方で、変則的なフレーズは00年代初頭の新世代DCハードコアサウンドも引き合いに出したくなるハイブリッドなサウンド。

ただ、Faraquetのようにソリッドでストイックな音でもなく、Q and not Uほどトリッキーな音作りではありません。エモやマスなフレーズを取り入れていながら、極端に尖ってはおらず、伸びやかなボーカルを乗せる聴きやすいインディーロックとなっています。

前身のColourを知らなかったので、この機会に聴いてみましたが、マスなフレーズに歌を乗せるスタイルはColourも同じ。こちらの方がTangled Hairよりメロディはポップで、大衆ウケは良さそう。合わせてどうぞ。

CDリリースは日本のみ。国内盤は名古屋のエモ、ポストロック、エレクトロニカを中心に販売するレコードレーベル&ショップStiff Slackから。

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