12月に解散するシアトルのインディーロックバンドMinus the Bearによる4曲入りEP。前作から引き続き、地元シアトルのSuicide Squeeze Recordsから10/19にリリース。
ハードコアを出自としながら、テクニカルなギターにシンセサイザーを組み合わせたユニークな音楽性が人気を博し、日本にも3回来たことのある彼らの最終作品。4曲18分、残念ながら「集大成」と呼べるほどのボリュームはありませんが、バンド後期の円熟した音作りが現われた作品となっています。
#01は歌詞にもメロディにも哀愁を感じる失恋ソング。”Fair Enough (それでいいよ)”と何やら察してしまうタイトルですが、前作「Void」制作時に書かれた曲で、深い意味はないそうです。#02は軽快なテンポで進行する彼ららしい疾走感のある曲。彼ららしいギターが唸る間奏を挟むのが泣けます。#03は2nd「Menos el OSo」を思い起こさせるミドルテンポの佳曲。フェードアウトで終わるのが感慨深いですね。#04は「Voids」に収録された曲のリミックスで、Now,NowのドラマーBradley Haleによるプロジェクト、Sombearが手掛けています。
バンドは12月まで行われるフェアウェルツアーを以て17年間の活動に幕を下ろします。メンバーの今後の活動予定は未定とのことですが、何かしらの形でまた活動してくれることを期待します。