2017年のデビュー作Everybody Worksが高い評価を受け、2019年のフジロック出演で日本での知名度も上がったMelina Mae Duterteのソロプロジェクト、Jay Somの2ndアルバム。
アルバムタイトルの「Anak Ko」はフィリピンの公用語であるタガログ語で「自分の子 (my child)」を意味するとのこと。
彼女はフィリピン移民の子で、日系のMitsukiや韓国系のJapanese Breakfastともツアーも行ったことも。いまアジアンルーツの女性アーティストがキテますね。
ドリームポップとシューゲイザーは一番好きで自分のバックグラウンドとインタビュー(下記リンク参照)で語るように、ドリーミーでノスタルジックな作品。Pinbackを思わせるイントロの#1 “If You Want It”、Cocteau TwinsとAlanis Morissetteを意識したという#2 “Superbike”、#3 “Peace Out”の冒頭3曲で良アルバムと確信、聴き終えた印象だと今年のベストアルバム候補まであるかと。
アルバムジャケットのような夏の終わりをイメージしてリラックス、チルアウトして聴けるアルバム。ベッドルームポップ、ドリームポップ、シューゲイザー、ローファイなど、その音楽性はインディー全方位からリスナーに訴えることができること間違いなし。
最新インタビューはこちらで読めます。
ジェイ・ソムが語る傑作『Anak Ko』の背景、フィリピン人女性としてのアイデンティティ
ちなみに、レーベルはAmerican Footballやof Montreal、最近ではAlvvaysやThe Get Up Kidsの新譜をリリースしているアメリカのPolyvinyl Records。私が最も信頼を置くインディーレーベルの一つです。