結成から約30年のキャリアを持つ米メロディックハードコアバンドStrung Outによる9枚目のオリジナルアルバム。2018年にリリースしたアコースティックアルバムBlack Out the Sky以来の短いスパンでのリリース。同年にメンバーの入れ替わりがあり、ドラムを長年務めたJordan Burnsが脱退し、RJ Shankleが加入しています。
初期の高速メロディックパンクからメタル色が強まったり、最近はよりハードな一面もみせるようになりましたが、ファンは裏切らない彼ら。今作も前作を踏襲したつくりで、安心・安定のアグレッシブなボーカルにメタリック&テクニカルなツインギターが唸ります。
疾走感のある”Ulysess”や”Disappearing City”、初期を思い起こさせるポップな”Strange Notes”、Exile in Oblivion (2004)収録の”No Voice of Mine”ばりのリフから始まる”White Girls”ではこれ見よがしのギターソロも。このバンド、メタリックだったり、テクニカルな面が取り上げられることが多いんですが、やはりメロディーが良いんですよね。
個人的にはもう少し自分にメロディーがぶっ刺さるキラーチューンが欲しかったところですが、近作のファンは安心して聴けると思います。ここ数年は頻繁に来日してくれている(直近は2018年11月)ので、近いうちにも来日期待。頼みます、UNIONWAYさん。