90年代以降のパンクシーンを語るには外せないバンドThe Offspring。メロディーはキャッチ―ながらそのメッセージは強烈。日本では洋楽を聴くきっかけとなった人も多いのではないでしょうか?そんな彼らの「最初に聴くならこれ!」というアルバムを紹介します。
The Offspringとは
1984年に結成されたアメリカ・カルフォルニア州で結成されたパンクロックバンド。インディーレーベルの作品としては歴代1位の売上を記録した3rdアルバム「Smash」のヒットで同じ1994年に「Dookie」をリリースしたGreen Day、Rancid、Bad Religion、NOFX、Blink-182ら、同じカリフォルニアのパンクバンドとともに90年代パンクブームの火付け役に。
1999年には、ライブのステージ上で当時大ヒットしていたBackstreet Boysを模したダッチワイフをバットで殴り倒したり、2000年の「Conspiracy of One」のリリースの際には、当時では斬新な公式サイトからの全曲無料ダウンロードを計画するなど(結果的にはレコード会社の理解を得られず全曲は断念)など、都度そのパフォーマンスも話題となっています。
MEMBER
- Dexter Holland (Vo,Gt)
- Greg K. (B)
- Noodles (Gt)
- Pete Parada (Dr)
STUDIO ALBUMS
- The Offspring (1989)
- Ignition (1992)
- Smash (1994)
- Ixnay on the Hombre (1997)
- Americana (1998)
- Conspiracy of One (2000)
- Splinter (2003)
- Rise and Fall, Rage and Grace (2008)
- Days Go By (2012)
COMPILATION ALBUMS
- Greatest Hits (2005)
- Happy Hour! (2010) ※日本のみ
The Offspringのおすすめ・代表曲
彼らの曲の特徴は、パンクにありがちな一本調子にならないバラエティ豊かな曲調、キャッチーなメロディ、狙ったような胡散臭さだと思ってます。おすすめしたい曲はたくさんあるのですが、キリがないので、アルバムに偏りが出ないように5曲挙げます。
Come Out And Play
3rd「Smash」に収録。「Smash」からは他にも”Gotta Get Away”と”Self Esteem”がシングルカットされていますが、どれも定番です。
All I Want
4th「Ixnay on the Hombre」に収録。日本では2000年代にネットで流行ったFlashでの空耳”DoRaeMooooooooooooN!!!!”で有名。イントロからサビまで盛り上がること間違いなしの一曲。
Pretty Fly (For A White Guy)
5th「Americana」に収録。The Offspringといえばこの曲。最も商業的に成功したシングル。ちなみに、冒頭の「Gunter Glieben Glauten Globen」というフレーズはDef Leppardの”Rock Of Ages”の冒頭のフレーズをそのまま使っていますが、その言葉に意味はないそうです。
Original Prankster
6th「Conspiracy of One」に収録。前作の”Pretty Fly (For A White Guy)”を継承したおふざけ路線の曲。割とメッセージ性も強いんですけどね。
Hit That
7th「Splinter」に収録。パンクバンドの曲はどうしても一本調子になることが多いのですが、彼らは外すのがうまい。
The Offspringのおすすめアルバム
オフスプはこのアルバムから聴け!とオリジナルアルバムを1枚挙げるなら「Americana」。代表作は「Smash」になるかもしれませんが、最初に聴くなら、聴きやすさを考えてこのアルバムを挙げます。最もThe Offspringらしさが出ているアルバムと言えるでしょう。
この路線が気に入ったら次作の「Conspiracy of One」がおすすめ。続いて遡って「Smash」や「Ixnay on the Hombre」を聴いていくのが良いと思います。初期の2作はコアなファン向けと捉えておくのが良いかと。
オリジナルアルバムにこだわらないのであれば、「Splinter」まで曲を収録したベストアルバム「Gratest Hits」が無難です。が、良曲の多いバンドであることを考えると、やはりオリジナルアルバムから聴くことをおすすめします。
そして、ライブに行ったときには、CDで聴くのと変わらないデクスターのボーカルに驚きました。機会があればぜひ生で聴くことをおすすめします。