Strung Outはメロディックパンク~ハードコア界隈のバンドでありながら、メタルやプログレの影響も強く、速い・上手い・重いということで、日本でもファンの多いバンドです。本記事では、リリースされた作品はすべて購入して聴いて、来日公演も観に行くぐらいは好きな私が、Strung Out初心者の方にまずこの曲、このアルバムから聴け!と作品を紹介します。参考までに。
Strung Outとは?
1989年にアメリカ・カリフォルニア州で結成されたパンクロックバンド。レーベルはデビューから一貫してNOFXのファット・マイクが経営するFat Wreck Chordsに所属。
MEMBER
- Jason Cruz (Vo)
- Jake Kiley (Gt)
- Rob Ramos (Gt)
- Chris Aiken (B)
- RJ Shankle (Dr)
STUDIO ALBUMS
- Another Day in Paradise (1994)
- Suburban Teenage Wasteland Blues (1996)
- Twisted by Design (1998)
- An American Paradox (2002)
- Exile in Oblivion (2004)
- Blackhawks Over Los Angeles (2007)
- Agents of the Underground (2009)
- Transmission.Alpha.Delta (2015)
COMPILATION ALBUMS
- The Skinny Years…Before We Got Fat (1998) ※初期音源集
- Prototypes and Painkillers (2009) ※レアトラック集
- Top Contenders: The Best of Strung Out (2011) ※ベスト盤
EPS
- Crossroads & Illusions (1998)
- The Element of Sonic Defiance (2000)
- Black Out the Sky (2018) ※アコースティックEP
LIVE ALBUM
- Live in a Dive (2003)
Strung Outのおすすめ・代表曲
まずはどの曲を聴けばいいのか?興味を持つと気になるところですが、まずは5曲挙げてみました。アルバムが偏るのも良くないので、時系列に1アルバム1曲で選出しています。
Too Close Too See
Strung Outの代表曲といえば、間違いなくこれ。ファン10人に聞いたら10人がこの曲と答えるでしょう。彼らの特徴である「速さ」「メロディ」「テクニック」の3拍子が揃っています。何も知らない人はまずこの曲から聴きましょう。3rdアルバム「Twisted By Design」に収録。
Monster
初期の彼らは若いバンドにありがちな「速さ」が特徴(それでも他と段違い)だったのですが、その初期のスピードに爆発力を兼ね備えた定番曲。2ndアルバム「Suburban Teenage Wasteland Blues」に収録。
Dig
2nd、3rdと速さ重視のアルバムが続いた中でリリースされた4thアルバム「An American Paradox」では速さよりもポップなメロディが目立ちました。少し毛色の違った佳曲です。ボーカルもこの頃からパワフルになります。
No Voice Of Mine
5thアルバム「Exile in Oblivion」に収録。前作では速さを期待したファンが肩透かしを食らいましたが、このアルバムあたりからメタル色が強くなり、ハードなメロディとテクニックを見せつけていきます。その象徴的な曲。
The Animal and the Machine
初期の速さは失われましたが、もはや速さで勝負するバンドではありません。「Exile in Oblivion」以降、ベースになったハードなメロディとテクニカルなリフが特徴。8thアルバム「Transmission.Alpha.Delta」に収録。
Strung Outのおすすめアルバム
では、どのアルバムから聴けばいいのか。オリジナルアルバムなら、「Twisted By Design」をおすすめします。このアルバムには、前述の代表曲Too Close To Seeに加えて、ライブでの定番”Exhumation Of Virginia Madison”や締めの鉄板”Matchbook”など、ライブでの定番曲が多数収録されているからです。
オリジナルアルバムで3枚挙げるならこれ。間違いないです。
- Twisted by Design (3rd)
- Suburban Teenage Wasteland Blues (2nd)
- Exile in Oblivion (5th)
コンピレーションアルバムであれば、選曲も無難な「Top Contenders: The Best of Strung Out」というベストアルバムがおすすめです。ただし、初期のアルバムを聴いて最高だろと思った人は、1stから3rdまでの曲を中心に構成しているライブアルバム「Live In A Dive」をおすすめします。なお、Ozzy Osbourneのカバー(Bark at the Moon)はこのアルバムにしか収録されていません。
ちなみに、この「Live In A Dive」はFat Wreck Chordsのライブアルバムシリーズで、同レーベル所属のNo Use For A Name、Lagwagonらもリリースしているのですが、いずれもかなり出来は良いです。
参考までに海外の投稿型レビューサイトRate Your MusicのRating(5点満点)を並べてみました。
2.89 Another Day in Paradise (1994)
3.43 Suburban Teenage Wasteland Blues (1996)
3.48 Twisted by Design (1998)
3.25 An American Paradox (2002)
3.62 Exile in Oblivion (2004)
3.08 Blackhawks Over Los Angeles (2007)
3.20 Agents of the Underground (2009)
3.18 Transmission.Alpha.Delta (2015)
図った訳ではないですが、やはり上記の3枚が人気のようです。今はSpotifyやApple Musicなどサブスクリプションサービスですぐ聴けるので、自分はこれだ!というアルバムを探してみてください。