最近はBluetoothイヤホンが主流になりつつあり、有名メーカーから無名メーカーまで各社こぞってBluetoothイヤホンを出していますが、その中でYell Acousticの「Air Twins」を衝動買いしてしまったので、レビューします。
Air Twinsの特長
本機の特徴は以下。
・カナル型Bluetoothイヤホン
・フルワイヤレスの左右完全分離型
・Bluetooth4.1規格
・本体が小さくてコンパクト
・充電器としても使える収納ケースが付属
発売日は、2017年8月7日で定価は9,800円。2019年1月時点での実売価格は6,000円ぐらいです。カラーはブラック・ホワイト・レッドの3色展開で、デザインはとてもシンプル。私は昔同じようにデザインもシンプルでコンパクトなSennheiserのCX-300を愛用してたので、ここに惹かれました。本体が小さいので、装着時にAirPodsのように耳からうどんが垂れているように見えることはありません。
Yell Acousticというメーカーは香港の会社のようです。近年のイヤホン・ヘッドホンブームで海外メーカーがどんどん出てきているので、新興メーカーにはついていけないですね…。
Air Twins音質/接続の安定性
※iPhone6を使用
Bluetoothということで、音質は当然同じ価格帯の有線ヘッドホンには及びませんが、高音も低音もそこそこ鳴ります。音質を求めるなら有線をおすすめしますが、Bluetoothを選ぶ時点で音質を優先する人は少ないと思うので、そういう意味では、及第点と言えるでしょう。
気になる接続安定性はイマイチ。例えば、駅のホームの電光掲示板の近く(場所による)などを通ると、音が途切れることがあります。毎回同じ場所で途切れるので、接続が安定しているとは言えないでしょう。先日秋葉原のヨドバシカメラ4Fのイヤホン・ヘッドホン売場に行ったときは、まともに聴けませんでした。(他の階ではそこまででもなかった)電波干渉はBluetoothイヤホンの宿命ですが、このレベルはちょっと…。
Air Twins使い勝手
フルワイヤレスということもあり、持ち運びは楽。ただ、ケースは丸いので滑ったりして若干扱いづらいです。ケースから取り出すとペアリングしている機器に自動で接続され、ケースにしまうと接続は自動で解除されます。
接続されると「Power ON→Connected→Right channel / Left channel」とアナウンスが流れます。問題なのは、ペアリングが外れてしまうことがまあまああること。これも大きくマイナス点です。再接続もこのように面倒です。
収納ケースはモバイルバッテリー(容量2,800mAh)にも使えて、イヤホンだけでなく、スマホも充電ができます。電池の持ちは、カタログスペックで最大約3時間、充電時間は約1時間。燃費は良いとは言えませんが、通勤通学で使うなら問題はないでしょう。使わないときはケースで充電もできますしね。実際に3カ月以上使ってみましたが、2時間弱の使用で「Battery low」とアナウンスされるようになりました。
外音遮断性や音漏れは、一般的なレベルでそんなに高くはありません。大音量で聴かない限りは外の音が聞こえなかったり、音漏れで困ったりはしません。なお、イヤホン本体のボタンでは、再生と停止の操作しかできません。音量調整は再生機本体で行うことになります。
また、低反発1種とSMLのシリコン3種のイヤーピースが付属していますが、イヤーピースをはめるノズル(筒状部分)が太く、私が普段使っている400シリーズのコンプライは使えませんでした。これより一回り、いや、二回り大きいです。対応サイズはあるのかな?低反発イヤーピースは、コンプライのMサイズを使っている自分には少し大きく感じました。ノズルが太いからかな?人によってはフィットしなさそう。
Air Twinsの総合評価
この価格帯であれば他のイヤホンをおすすめします。
本体が小さいので、装着しても目立たないのは良いですが、肝心の接続安定性が良いとは言えません。また、イヤーピースに互換性がないのは予想外でした。やはり、調べてみてもネットでの評価は良くないですね。同じ1万円以下の予算で考えるなら、Bluetoothイヤホンの成長期である今なら他に選択肢は多いはず。どんどん新しい機種が出るので、どれがベストというのは難しいですが。個人的には接続安定性を重視することをおすすめします。
ちなみに、2018年11月下旬に「Air Twins+」なる新作が発売されたみたいです。2019年1月時点の実売価格は12,000円程度。商品説明には”より強力になったBluetooth5.0接続性能”とありますが、本機の出来を考えると、なかなか手は出しにくいですね…。1万円台には一定の評価を得ている「Zolo Liberty+」もあるので、なかなか難しいところです。